SAA 09 コスト最適化(料金モデル・コスト管理)
更新日:
← SAA_08_高可用性・DR・移行(バックアップ・DR戦略・監視) / 次 → SAA_10_頻出パターンと練習問題
出題分野「コストを最適化したアーキテクチャの設計」は 20%。他の分野の問題でも「最もコスト効率が高い」が条件になることが多い。
料金の基本
- データ転送:AWS に入る通信は無料。インターネットへ出る通信は有料。AZ 間・リージョン間も有料
- 同じ AZ・プライベート IP 同士は無料
- CloudFront から出すと、S3 から直接出すより安くなることが多い
- NAT ゲートウェイは時間料金 + 処理したデータ量で意外と高い → S3・DynamoDB 宛はゲートウェイエンドポイント(無料)
- 停止した EC2 はインスタンス料金はかからないが EBS と Elastic IP は課金される
分野ごとのコスト削減策
| 分野 | 削減策 |
|---|---|
| EC2 | 常時稼働 → Savings Plans / RI。中断 OK → スポット。Compute Optimizer でサイズを適正化。夜間は止める(Instance Scheduler) |
| コンテナ・Lambda | Fargate Spot、Compute Savings Plans、Lambda を Graviton(Arm)で |
| Graviton(Arm の CPU) | 同じ性能で x86 より安いことが多い |
| S3 | ライフサイクルルール、Intelligent-Tiering、S3 Storage Lens で分析 |
| EBS | gp2 → gp3 に変える。使っていないボリューム・古いスナップショットを消す |
| DB | RI、Aurora Serverless v2(使わない時間に縮む)、DynamoDB のオンデマンド ⇔ プロビジョンドの見直し |
| 転送 | CloudFront、VPC エンドポイント、同じ AZ に置く |
| 分析 | Athena は Parquet + パーティションでスキャン量を減らす |
スポットをうまく使う
- EC2 フリート / Auto Scaling の混合インスタンスポリシー:オンデマンドを最低限 + 残りはスポット、複数のインスタンスタイプを指定して中断に備える
- 中断されると困る処理(DB、長時間止められない処理)には使わない
コスト管理のサービス
| サービス | 用途 | キーワード |
|---|---|---|
| Cost Explorer | 過去の料金をグラフで分析、今後を予測、RI/SP のおすすめ | 「何にお金がかかっているか」 |
| AWS Budgets | 予算を決めて、超えそうになったら通知・アクション | 「予算超過でアラート」 |
| Cost and Usage Report(CUR)/ Data Exports | 一番細かい利用データを S3 に出力 → Athena で分析 | 「詳細な請求データ」 |
| コスト配分タグ | タグ(部署・プロジェクト)ごとに料金を分ける | 「部署ごとに請求を分けたい」 |
| Compute Optimizer | EC2・EBS・Lambda のサイズのおすすめ | 「オーバースペック」 |
| Trusted Advisor | 使っていないリソースなどを指摘 | — |
| Organizations の一括請求 | 複数アカウントの利用量を合算してボリューム割引、RI/SP を共有 | — |
| Pricing Calculator | 構成の見積もり | — |
「一番安い」選択肢の選び方
- 要件を満たさない選択肢をまず消す(耐久性・可用性・速度の条件)
- 残りから、サーバーレス・マネージド・低頻度クラス・スポットなど安いものを選ぶ
- ただし「データを失ってはいけない」のに One Zone-IA、「中断できない」のにスポット、などはひっかけ
確認ポイント
- インターネットに出る通信は有料、入る通信は無料と言える
- NAT の料金を下げる方法(ゲートウェイエンドポイント)を言える
- gp2 → gp3 の変更でコストが下がることを知っている
- Cost Explorer・Budgets・Compute Optimizer の違いを言える